今日は私にとってとても大事な日
昨日は眠れなかった
きっとドキドキしてたのかな?

昨日一生懸命作ったの
あの人のことを思って作っ
たの
私の思いがいっぱい詰まってる


・・・・でも
わたせるのかな?
いつも遠くから見ていた私
やっぱりきょうも遠くから見ているだけなのかな?

・・・・だけど
今日は聖・バレンタインデー
神様がくれた大事な日
1年に1度女の子に勇気を与えてくれる日


あの人のことを思う
あの人のことを考える
それだけで幸せになれる



今日はいつもより早く目が覚めた。
いつもは目覚ましがなっても起きなかったのに。
私は側においてある開きっぱなしの本を閉じる。
えっと、たしか・・・・バレンタインデー特別企画とか何とか書いてあったような気がする。
私は机の上に本を置き、簡単に着替えを済ませ冷蔵庫へと急いだ。

キッチンは散らかったままだった。昨日私が使ったんだけど・・・・。
とりあえずかたづけは後にして私は冷蔵庫を開ける。
中には一つ、チョコが入っている。
「よかった。ちゃんと固まってる〜」
私はわれながら上手くできたなと思った。
そして私はチョコを冷蔵庫に戻すとキッチンを片付け始めた。

キッチンを片付けた後、私は簡単に朝食を済ませ最後の仕上げに取りかかった。
私は再び冷蔵庫からチョコを取り出すとそれを箱に入れ丁寧につつむ。
ラッピングにかなりの時間を費やし気がつくと昼になっていた。

それから私はすることもなかったので待ち合わせの時間まで部屋のかたづけでもしようかな。

夕方、私はいつもより時間をかけておしゃれをした。
だって今日は大事な日だもんね。

夜、私は待ち合わせの時間より早く着くように出かけた。
だけど彼は私よりも早く来てたから驚いちゃった。

「ねぇ、ちょっと歩かない?」
私の提案に彼は軽くうなずくと一緒に歩き出した。
夜の街はとても綺麗だ。
彼といるせいかいつもより素敵に見える。
彼とは学校ではよく話したりするが、こうやって二人だけで会うのは初めてだ。
う〜ん。緊張する。
「今日はどうしたの?」
突然、彼が私に話しかける。
私は思わず本当にわからないのかな?ってちょっと疑っちゃった。
だって、今日が何の日かぐらい知ってるって思ったから・・・・。
私はどうしようか迷ったけど今しかないって思い彼に言った。
「あのね、私一生懸命作ったんだ。だからその・・・・受け取ってくれるかな?」
私は彼にチョコをさし出した。
「えっ?」
彼はすごく驚いたようだった。その様子がおかしくて笑っちゃそうだ。
「本当に俺でいいの?」
彼の問いに私は頷く。きっと顔は真っ赤になってると思う。
彼は照れくさそうにチョコを受け取った。
「ありがとう。すごく嬉しいよ」
彼は本当に嬉しそうに言う。
「じゃあ俺からも何かお返ししないとね・・・・」
そう言うとなにかいたずらをする前の子供みたいに笑った。
「ええっと・・・・ちょっと目をつぶってくれる」
私は言われたとおり目をつぶる。
そして・・・・
彼は私に”キス”をした。
驚いて私は目を開けた。目の前には顔を真っ赤にした彼がいる。
「・・・・」
しばらく沈黙が流れる。
「ご飯食べに行こうか・・・・」
彼が私に手を差し出す。
「うん」
私は彼の手を取った。
そして・・・・
私たちは夜の町へとくりだした。
END
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